上後鋸筋


肩甲骨の高さにあって、内側上方から外側下方へ斜めに走る薄い筋。菱形筋によって覆われている。
肋骨に関係のある筋。浅背筋と固有背筋の間にあって、上方あるいは後方にある薄い小筋群。

起始: 下位第2頚椎及び上位2胸椎の棘突起と項靱帯から起こり、斜め外側下方にはしる
停止: 第2〜5肋骨の肋骨角外側
神経: 肋間神経
作用: 第2〜5肋骨を挙上
備考: 付着している肋骨を持ち上げて呼吸を補助する。この筋肉の最も一般的なトリガーポイントに触れるには患者の腕を上げる必要がある。


上後鋸筋と前鋸筋との関係

肩甲骨が固定した状態で、前鋸筋が収縮すると胸郭は広がる(後方に動く)。故に上後鋸筋は弛む
上後鋸筋が収縮して胸郭が広がった(後に動く)時、前鋸筋は弛む。(吸気の時など)
この関係から、胸郭が前に動く時、上後鋸筋はこわばることになる。
胸郭が前に動くのは、外腹斜筋がこわばった時

上後鋸筋と前鋸筋との関係

肩甲骨が固定した状態で、前鋸筋が収縮すると胸郭は広がる(後方に動く)。故に上後鋸筋は弛む
上後鋸筋が収縮して胸郭が広がった(後に動く)時、前鋸筋は弛む。(吸気の時など)
この関係から、胸郭が前に動く時、上後鋸筋はこわばることになる。
胸郭が前に動くのは、外腹斜筋がこわばった時

腕を挙上した時、上がりきらないのは肩甲骨の上方回旋がうまくいかない時と考えると
僧帽筋上部線維、前鋸筋にゆるみがないか、あるいは拮抗する大菱形筋、小菱形筋、肩甲挙筋、小胸筋、僧帽筋下部線維、広背筋にこわばりがないか

仮に前鋸筋にゆるみがあると、肋骨は前に動くため上後鋸筋はこわばる。
上後鋸筋にこわばりがあると、肋骨は後に動くため、前鋸筋はゆるむ。
故に、どちらの場合も肩甲骨の上方回旋はうまくいかなくなる。

外腹斜筋がこわばると、肋骨が前に動き、上後鋸筋はこわばり肩甲骨の上方回旋が不完全
吸気の筋のどこかにこわばりがあり、連動して上後鋸筋がこわばると同様となる。
仮に前鋸筋にゆるみがあると、肋骨は前に動くため上後鋸筋はこわばる。
上後鋸筋にこわばりがあると、肋骨は後に動くため、前鋸筋はゆるむ。
故に、どちらの場合も肩甲骨の上方回旋はうまくいかなくなる。

外腹斜筋がこわばると、肋骨が前に動き、上後鋸筋はこわばり肩甲骨の上方回旋が不完全
吸気の筋のどこかにこわばりがあり、連動して上後鋸筋がこわばると同様となる。