腰方形筋


腹腔の後壁をつくり、背部の筋とは胸腰筋膜によって境される。

部位: 後腹筋
起始: 前部は下位3〜4腰椎の肋骨突起から起こって上外側方に向かい、後部は腸骨稜および腸腰靱帯から起こって上内側方に向かう。
停止: 前部は第12肋骨の下縁、後部は上位3〜4腰椎の肋骨突起および第12肋骨
神経: 腰神経叢の筋枝(Th12〜L3)
作用: 両側が働くと12肋骨を引き下げ、一側が働くと腰椎をその側に曲げる。 
     上半身の動きと下半身の動きをバランスするクッションのような調整作用をする。
     下半身の振動が直に上半身に影響を与えないような働き。
備考: 脊柱起立筋の深部にあり、腰部の厚い腱膜組織のため、手技治療のためのアクセスが難しい筋肉。

ADL: 座った状態から側屈して物を拾い上げる。体を側屈させる。