側頭筋


側頭部にあるやや扁平な筋で、前方の筋線維は垂直に下るが、後方のものは前下方へ斜めに向かう。
この筋肉が収縮することで下顎骨が上に上がり、咬むことができる他、下顎骨を後方に移動させることができる。

部位: 咀嚼筋
起始: 側頭骨の側頭面前部および側頭筋膜の内面から起こり、下前方に向かって集まる。
停止: 下顎骨の筋突起、下顎枝(その内側まで)
神経: 咬筋神経(三叉神経第3枝、下顎神経)
作用: 下顎を挙上し、かつそれを後方に引く。
     (顎を閉じる。顎を後方および外側に動かす。側頭部と下顎骨をつなぐ)
備考: 幅広でホタテ貝の形をしている。側頭筋は側頭部(耳の前、上、後)をカバーする。
     頭痛または顎関節の具合がおかしいと訴える患者においては、検査および治療の対象とすべきである。