体のゆがみが内臓に負担をかけていることも

器のカラダ、中身の内臓
 器とその中身という区分けで私たちの体を考えたとき、内蔵は中身であり、それを包み保護する皮膚や筋肉(骨格筋)、体を支える骨格は器であるということができます。
 内臓がおかしくなって骨格(姿勢)がゆがむのか、骨格がゆがむことで内臓の働きがおかしくなるのか、見解の分かれるところだと思いますが、直感的に考えると“器がゆがむから中身がゆがむ”という方が自然な受け止め方ではないでしょうか。
 骨格(姿勢)がゆがむと内臓は本来の位置とはずれてしまったり、あるいは圧迫を受けたりして負担を強いられることになります。一時的なものであれば問題にするほどではないですが、この内臓への負担が“常に”となってしまうと、機能の低下へと進み、それが痛み・違和感・だるさなどさまざまな症状として表に現れてくる、そう考えることができます。
 実際のところ整体の現場では、とても多くの人が体にいくつかのゆがみ(捻れ)を持っているのを見ます。

体が捻れるポイント
 一般的な傾向としてですが、体(体幹)の捻れにはいくつかポイントがあります。(上図参照)
 鎖骨と肋骨の間が一つ目です。そしてへそぐらいを境に胸からへそまでとへそから下腹が二つ目。そして骨盤が三つ目のポイントです。また女性の場合ブラジャーの影響もありまして、ブラジャーが締めつけるラインを境に捻れが生じることも多々あります。そして首から骨盤までのこれらのゆがみは、頭(顔)・上肢(腕と手)・下肢(脚と足)のゆがみへとつながっていきます。
 ところで、いくつもの原因が重なった場合や、よほど長い年月放置されたままのゆがみでないかぎり、手や足にあるいくつかの調整ポイントを整えることによって、これらのゆがみを解消することができます。調整に力は必要ありません。骨格をボキボキ矯正する必要もありません。

血液循環を妨げる“カラダの歪み”
 “首から上がほてる”“へそから下が冷たい”“左半身ばかりが冷たい”などは多くの場合、体の捻れによってもたらされていると考えられます。つまり捻れのあるポイントで血液循環が妨げられているということです。実際に整体で捻れを解消していくと、その場で、それまでとても冷え冷えとしていたところが温まっていきます。滞っていたところに血液がやってくるからです。筋肉もしっかりしてきて皮膚にもハリとツヤが出てきます。
 よくお客様に申し上げることですが「薬や健康食品などで血液の質を高めたところで、骨格がゆがんでいることが原因で血流が滞っているなら、せっかくの薬や健康食品の恩恵は得られませんね。」となってしまいます。
 おそらく多くの人が想像するよりも顕著に、体のゆがみは体調に影響を及ぼしていると思われます。内臓の調子が悪いので体がゆがみ症状として外にいろいろな影響が現れるのか、体がゆがんだことによって内臓もゆがみ調子が悪くなるのか、どちらが原因かその答えを証明することは私にはできませんが、こと血液循環に関しては、体のゆがみが大きく影響を与えているということができます。 一般的な傾向としてですが、体(体幹)の捻れにはいくつかポイントがあります。(上図参照)
 鎖骨と肋骨の間が一つ目です。そしてへそぐらいを境に胸からへそまでとへそから下腹が二つ目。そして骨盤が三つ目のポイントです。また女性の場合ブラジャーの影響もありまして、ブラジャーが締めつけるラインを境に捻れが生じることも多々あります。そして首から骨盤までのこれらのゆがみは、頭(顔)・上肢(腕と手)・下肢(脚と足)のゆがみへとつながっていきます。
 ところで、いくつもの原因が重なった場合や、よほど長い年月放置されたままのゆがみでないかぎり、手や足にあるいくつかの調整ポイントを整えることによって、これらのゆがみを解消することができます。調整に力は必要ありません。骨格をボキボキ矯正する必要もありません。

ゆがみの出発点‥‥片噛み、目の使い方、身体の使い癖、指先のケガなど
 片方の歯ばかりで噛んでいると噛んでいる方に体は捻れます。目の使い方も同様です。テレビやパソコン画面の位置が、いつも左側にあれば、やはり体は左の方へ捻れます。その他、仕事や家事での身体の使い癖があれば体は素直にその癖を反映して捻れます。
 また、かつてツキ指をしたことがある、足首を捻挫したことがあるなどで、昔のことだし今は痛みもないので大丈夫だと思っていたとしても、その部分の筋肉の働きが十分回復していないと、指先が捻れていたり足首がグラグラしたままです。そしてその影響で体が捻れてしまっていることはとても多く見受けられます。手指であれば、多く使う人差し指の第一関節が捻れている人が多いです。
 以上のような“こんな些細なことで!”と思われることが出発点となって筋肉のバランスが崩れ捻れが生ずるのですが、体はその捻れを自動的に補正しようとして反対の捻れをつくろうとします。そいうことが重なっていくつもの捻れが体に生じてしまうのだと思われます。なぜなら体にゆがみがいくつかあったとしても、例えば人差し指の捻れを取り除くとすべてのゆがみが解消されてしまうということも少なからずあるからです。

 いつも右の歯ばかりで噛んでいる人は、あるいは右の目ばかりを使っている人は胸が右の方へ捻れます。するとそれを補いバランスを取ろうとしてお腹は左の方へ捻れます。すると骨盤は右へ、膝から上は左へ、膝下は右へというように捻れが連鎖することはよく見かけます。この場合、左の歯で噛みしめてもらったり、目を左に向けてもらったりするだけで捻れは改善していきます。ですからいかに日常の使い癖や姿勢の在り方が大切かということになります。
 私たちは傾向として、いつも同じ環境で同じような姿勢・動作をしています。テレビを見る時はいつも同じ場所で同じような姿勢で見ていたり、デスクワークをするにしても同じ机、同じパソコン画面の位置で行っていることが多いでしょう。そういうことの積み重ねが体のゆがみへとつながり、それが内臓に負担をかけることにつながっていく、そういうことで体調をおかしくしていくことも充分に考えられます。
 
 私ごとですが、かつて野球の投手を一生懸命やっていた時期がありました。肘や肩を故障した経験もあります。今こうして整体という視点で自分の肩や肘、指先などを見てみますと、ボールを投げていた左手の人差し指の第一関節が甘くなって、指先が反時計回りに捻れており、それが全身に影響を及ぼしているのがわかります。指先の捻れによって腕から肩・首にかけての筋肉のバランスが崩れ頭蓋骨(後頭骨)が少し右上の方にずれています。それは背骨に影響を与え骨盤の不安定さにつながっています。疲労がなければ体のどこか他の部分でその弱点を補ってくれるので問題はないのですが、疲労がたまってくると骨盤の不安定さが増し、腰痛になってしまいます。その他にも右のまぶたが重く感じられ顔の右側がなんとなくスッキリしなくなります。

体の捻れを改善するのに骨をコツコツ・ボキボキ矯正する必要はまったくありません
 これまでお話ししてきましたように体の捻れは多くの場合、目や口の使い方、手の使い方、捻挫あとの治癒がちゃんとできていないなど、体の端の部分の筋肉バランスが悪いことが原因でたらされています。改善すべきは捻れの出発点であるところの筋肉のバランスです。
 ゆめとわの整体では、手指や足指、足首などで機能が衰えているポイントにそっと指先をあて、筋力や機能の回復を促します。そうすることで骨盤をはじめ骨格のゆがみが整っていき、体のゆがみが改善していきます。