施術が終わって、お客さんから普段のケアについて尋ねられることがあります。施術の後で時間も限られていますので、いつも簡単にアドバイスするだけになってしまい、どこか中途半端な感じになってしまいます。
 また、「おばあちゃんの足がパンパンにむくんでいて満足に歩けないけど、どうやってマッサージしてあげればいいの?」などと尋ねられることもあります。
 一般的な方法をアドバイスすることはできますが、そのたびに一般的な方法では効果は期待できないと感じてしまいます。専門家としては、やはり当人を実際に見て触らないことには的確なアドバイスはできないと感じています。
 そこでこのたび、ご家族の方の状態に合わせた指圧やマッサージの方法、あるいは自分で行う日々のセルフケアについて、じっくりと正確に覚えていただき、健康維持に役立てていただくためのコースをつくりました。
 どうぞご利用ください。

 高齢者のケアを念頭に置いた ‥‥ ①家族のために自宅でできるからだのケア
 
自分のからだをケアするための‥‥ ②日常生活のでセルフケア
 
時間 60分間  料金 5,000円(税込)

 ①は、ケアされるご本人とケアする方の同伴が必要です。
 事前にご予約ください。


(1)家族のために自宅でできるからだのケア

①足のむくみ
 高齢者になると腎臓や心臓といった内臓の力が低下してしまいます。それによって足がむくみ、膝から下がパンパンになって歩きづらくなることがしばしばあります。
 足のむくみを改善するためには足の反射区(足つぼ)が有効です。足にはたくさんの反射区がありますが、その中で腎と副腎、小腸の反射区はむくみに対して効果が期待できます。ただ効果を実感するためには”あるやり方”があります。それを実践で憶えていただきたいと思います。
 いつまでも自分の足で歩き続けられることは、ご本人にとって、ご家族にとっての願いだと思います。

②膝の痛み
 私の母はリウマチによる変形膝関節症を患っていますが、私は毎朝20分程度のマッサージを行っています。正座はできませんし、歩き方も片方だけO脚で少し不格好です。歩いたり、じっとしていても時々痛みも感じるとのことですが、それでもイキイキとして毎日を過ごしています。私の母と膝が同じような状態になっている高齢者は多いと思います。ですから私が日々行っている方法を覚えていただき、役立てていただければと思います。

③冷え
 冷えを感じている人はたくさんいますが、高齢者の冷えには共通する原因があります。一つは熱をつくり出す能力が低下してしまったこと。もう一つは関節が歪んでいる人が多く、その関節で血液循環が停滞していることです。
 内臓では肝臓がたくさん熱を産み出しますが、食が細くなると産熱量が減ってしまいます。骨格筋の中でふくらはぎの筋肉が熱を多く産み出すといわれていますが、筋肉が細り、さらに歩く量が減りますとからだは冷えてしまいます。
 内臓の働きを高める足裏への指圧、ふくらはぎの筋肉をしっかりさせるマッサージ、骨盤底を柔軟にするマッサージ、それらを体験を通して覚えていただきたいと思います。



(2)日常生活で健康を維持するためのセルフケア

慢性腰痛
 慢性腰痛を改善するためには、専門的な施術を定期的に受ける必要があります。しかし、日々の痛みや辛さを軽減することは自宅でのマッサージでもある程度は可能です。当整体院で腰痛の原因を探しだし、そのケア方法と腰痛を悪化させないためのマッサージなどを覚えてください。

首・肩のこり
 普通の肩こりは揉みほぐすことで改善しますが、いくらマッサージしても取れない首・肩の張りがあります。それは肩甲骨がずれているために筋肉が張って硬くなっているもの、目の疲れで首筋が張っているもの、噛みしめや歯ぎしりの癖で首筋が張っているものなどです。
 その首・肩のこりの原因を指摘し、それを改善する方法と日常生活での注意点をアドバイスさせていただきます。

肩関節痛‥‥四十肩・五十肩
 整形外科で教える肩関節痛のリハビリは、どう考えても理屈に合わず、かえって症状を悪化させてしまう可能性のものもあります。
 肩関節痛の初期段階は、間違った運動をせず、正しいケアを行っていれば自然治癒力で速やかに改善します。しかし、症状が進行してしまいますとセルフケアだけでは対処できなくなりますので要注意です。
 肩関節痛の対処方法として、してはいけない運動、気をつけなければならない動作を、理屈に合った知識として学んでいただき、日常生活でやってほしいセルフケアを覚えてください。

むくみ
 顔や下半身、あるいは全身のむくみは、多くの人たちが思っているところとは別の予想外のところに原因がある場合が多々あります。リンパマッサージなどをしても一時的な効果しか期待できないのは、大元の原因を見逃しているからです。
 そのことについて学んでいただき、少ない労力でむくみの少ない日々を送っていただきたいと思います。

 以上が今回のコースで実践を通じて体験として学んでいただくケアの項目ですが、これらの項目以外にも事前にお知らせいただければ対処させていただきます。

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