B上顎骨が凹むことによる弊害
上顎骨が凹む、あるいは不安定になりますと、近接する頬骨、前頭骨、鼻骨に影響がおよぶだけでなく、耳の付いている側頭骨や頭蓋骨全体が不安定になります。

上顎骨は、目の納まっている眼窩を構成する骨ですから、目の下に直接的に影響が出ます。目の下のクマや下瞼に違和感やたるみが生じるかもしれません。また顔全体の血色が悪くなったり、ドライアイなどの可能性も考えられます。
また、食物を噛むそしゃくにおいては下の歯との噛み合わせがずれるため、顎の動かし方が変化します。するとそしゃく筋のバランスが崩れますので、咬筋が硬くなってしまうため頬の柔軟性が失われます。さらに側頭筋もこわばるため頭痛などの症状が現れるかもしれません。二次的には難聴の症状や耳鳴り、ふらつきやめまいなどの症状をもたらす可能性も考えられます。
また、上顎骨が凹むということは、反対咬合(受け口)に近づくということです。顎先が以前よりも前に出てきたように感じる場合は、その兆候が始まっているということです。その他にも、パソコンを操作する時間が長い今日、私たちの姿勢は首を前に出すようになってしまいます。首が前に出ると下顎を突き出す姿勢になりますので、益々反対咬合へ移行する可能性が高まります。反対咬合は噛み合わせを狂わせますので、正常なそしゃくがしづらくなります。そしゃくの在り方は、私たちの健康にとってとても重要です。なぜなら、そしゃくで使う筋肉(咬筋・側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋)の変調は、体のあらゆる機能に影響を与えるからです。
ゆるんでしまった耳や耳の穴の皮膚を整えるためには、やはり整体的施術が必要です。耳を大切に扱い時間が経てば自己治癒力でも回復することが可能だと思いますが、その間の他への影響を考えると、施術を受けていただき、さっさと整えてしまった方が得策なのではないかと思います。頭痛がすると頭痛薬に頼る、胃が痛くなるとやはり薬に頼る、そういう考え方を否定するつもりはありませんし、一時的に薬を活用することは正しいことだとも思います。しかし、鎮痛薬などでは根本的な解決は望めません。
“体は使い方によって変化する”というのが私の根本的な考え方です。この考え方に同意される人も少なからずいらっしゃると思いますが、体が歪んだり乱れていますと、正しく使おうと思ってもなかなかそれはできません。痛みを解消したり、不快感や違和感を取り除くのも整体の仕事ですが、最終的には体の各部分が正しく使えるように整えることが、本来の目的だと考えています。
ですから耳のゆるみや頬の凹みに限らず、ご自分の体の使い方におかしいところがあると思われる方は、一度ご来店いただき、ご相談いただければと思います。必ず役に立てると思います。