胸腺と免疫について考える

 このサイトでは原則として私自身が体験した経験に基づいた内容を記すことにしています。しかし今回は免疫に関する内容ですので、私が体験して確証を得たわけでもありませんし、エビデンスを持っているわけでもありません。ですから私の仮説であり予想の話となりますことを最初におことわりさせていただきます。

 私たちは加齢が進みますと病気に罹りやすくなります。それは必然の流れです。老化によって体力が衰え、病原菌やウイルスに対する抵抗力が弱くなるので、病気に罹りやすいうという暗黙の了解があります。
 今回の新型コロナウイルスにおいても重傷者や死亡者のほとんどは65歳以上の高齢者です。若い人たちは陽性反応になってもほとんどが無症状であり、そのまま陰性になっていきます。ですから、やはり高齢者や病気持ちの人が体力的に弱いのでウイルスに負けてしまいやすいという印象となります。
 ところで、ここで言う「体力が弱い」とか「抵抗力が弱い」、あるいは「免疫力が弱い」とは、実際にどういうことなのでしょうか? そして、その状態を改善するためには具体的に何をすれば良いのでしょうか? こういった素朴な疑問に対する具体的な情報が乏しいように思いましたので、私の視点での具体的な話をさせていただこうと考えました。

 コロナウイルスを予防するためには亜鉛が良いとか、治療にはイベルメクチンやヒドロキシクロロキンが良いとか、といった話は聞きます。しかし、原則に立ち返ってよく考えますと、若い人たちのように免疫力が強ければ陽性になったとしても無症状のまま自然と陰性になってしまう可能性が高まるはずです。
 このような視点に基づいて、今回は胸腺に着目して私の考えを述べさせていただきます。

免疫反応‥‥抗原(ウイルスや病原菌や花粉など)と抗体

 私たちの体内にウイルスや微生物など病原菌が侵入したときに、それらからからだを守る働きを総称して免疫機能、免疫力と呼びます。私が子供の頃は「抵抗力」という言葉の方が馴染みが深かったと思います。
 免疫の仕組みはとても複雑なようです。私はだいぶ前に勉強しようとして専門書を読み始めたのですが、細かく理解することはできませんでした。そして未だに、未知の部分も多いようで、全容解明はまだ先のことなのかもしれません。

 現在、緊急事態宣言の対象になっている新型コロナウイルス関連では「ワクチン」が絶対的に「正しい」というような誤解を生じていますが、まったく困ったものだと個人的には思っています。
 最もたくさん接種されている類のワクチンは、それを接種することによって体内にコロナウイルスと同じようなものをつくるというものです。つまりわざわざコロナウイルスに感染させるというようなものです。そしてそうすることで、それに対抗するための抗体(こうたい)を体内に作らせようというものです。
 抗体はウイルスを無毒化する能力を持ちますので、体内に抗体があれば、感染によって外界からコロナウイルスが侵入したとしても病気を発症する前に無毒化してくれます。ですから「ワクチンは有効である」という理屈になるのだろうと思います。

 正確ではないかもしれませんが、免疫機能、免疫力とは体内にある抗体がウイルスや病原菌を無毒化してからからだを守る働きであると理解して良いのかもしれません。
 しかし、免疫力が強ければ”すべて良し”というわけでもありません。花粉症などでアレルギーを発症してしまうのは、免疫反応が過敏すぎて抗体ができすぎてしまい、それが別の症状(鼻水や咳や涙など)をもたらすのです。ですから、免疫反応を鈍くする薬を用いたり、あるいは抗原(花粉)と抗体との反応で生み出されるアレルギー症状の物質(ヒスタミン)の生成力を弱める薬を用いたりします。(抗ヒスタミン薬)
 また、リウマチや膠原病などは自己免疫疾患と呼ばれますが、自分の免疫が自分自身の細胞を襲ってしまいからだを蝕んでしまうという困った状態になってしまう病気です。ですからやはり免疫機能を抑制するような薬を使って治療を行うようです。
 アレルギー症状に対しても自己免疫病に対してもステロイド剤がしばしば用いられますので、副腎が生み出すステロイドホルモンは免疫系のバランスを保つ効能もあるのでしょう。

乳幼児の病気は免疫獲得のための通り道?

 さて、今も昔も乳児や幼児はしばしば風邪を引いたり、その他の感染症に罹ったり、中耳炎になったり気管支喘息などを発症して親を心配させるものです。
 小さな子供たちは風邪などで発熱しますとすぐに39℃や40℃くらいまで体温が上がりますので、親御さんはたいそう心配することになります。夜寝ることもままならなくなりますが、翌朝になると発熱の峠は越えて、さーっと波が引くように体温が正常に戻ってしまう場合が多いようです。
 こういった現象は何を教えてくれるのでしょうか? この一晩の間に、子供たちのからだの中で起こっていたことは、新しい病原菌やウイルスに対する免疫の獲得だと思われます。発熱のメカニズムは医学的な情報を参照していただければと思うのですが、このような発熱が思春期までの間に何度も起こって、多くの子供たちは中学生になるまでに自分の環境における免疫機能を完成させるのではないかと思います。
 ですから昔は、高熱が出ても頭を氷枕などで冷やすだけで、めったに解熱剤は用いませんでした。それは免疫を獲得するという過程を邪魔したくなかったからだと思われます。ところが今は、熱っぽければ解熱剤、ちょっと頭が痛ければ鎮痛薬などに頼るような生活習慣が普通になりつつあります。「免疫機能の完成」という観点ではいかがなものかと私は個人的に思っています。

胸腺と免疫

 ところで、免疫機能獲得において胸腺の役割は大きいと言います。現在科学で認識されている範囲では、免疫に関してT細胞とB細胞の二種の細胞が大切だいうことですが、ウイルスを攻撃するタイプであるされているT細胞は胸腺由来です。詳細は下記の記事を参照してください。

https://biz-journal.jp/2020/06/post_164863.html

 ですから、胸腺の力は今回の新型コロナウイルスに対抗するためには重要だと考えられますが、胸腺の発達には特長があります。
 胸腺は胸骨のすぐ裏側にありますが、大人ではあまり機能していないと言うことです。(医学的には高齢者の胸腺はただの脂肪組織で何の役にも立っていないと考えられているかもしれません)
 胸腺は小児期にはよく発達しており、新生児で10~15g、12~13歳の頃が最も発達していて30~40gになるそうです。思春期以降は次第に退縮し、老人になると脂肪組織に置き換わっていると書物にはあります。
 私はこのことを聞きますと、それは免疫機能の獲得と同じように感じます。ウイルスや病原菌を攻撃したり、それらの情報をB細胞に伝えて抗体を作ることに貢献しているT細胞の活躍が乳幼児期から始まっていること。そして、発達のピークが12歳頃であることも、それまでに一般的ないろいろの病気を経験しながら免疫を一通り獲得する経過に一致しているように感じます。
 その過程が一通り終われば、環境におけるあらゆる抗体はからだの中に備わった状態になります。ですから胸腺の重要な役割は一段落することになりますので、あとは加齢に従って衰退していくのかもしれません。

 ところで、胸腺に対する別の見方があります。
 小さな子供たちは毎日が楽しそうでワクワクしています。それは私たちも幼かった頃を思い出すと解るかと思います。そして、そのワクワク感は胸で感じるわけですが‥‥、つまり胸にエネルギーが満ちていて、その頃の人生は心が主体であるということの意味ともとれます。
 ですから小学校を卒業するまでは、心がどんどん発達して、胸がときめくようなことを望む毎日です。それが本来の在り方だと思います。ですから、子供にとってもっとも大切なことは遊びだということになろうかと思うのですが、小さい頃から塾に通わなければならない今の社会は理屈に合わないことになります。子供たちの本来の在り方に反して、心がワクワクしないような毎日は胸腺の発達にも影響が及んで免疫力にも影響するのではないかと思えます。
 子供たちはやがて思春期になり、女子は生理が始まり、男子は生殖器が発達し始めますと、それまで胸(胸腺)にあったエネルギーが下に降りていき性腺にも集まるようになります。それが思春期の特徴的な変化でもありますが、大人になりますと胸がワクワクするような感覚は薄れ、胸のエネルギーは乏しくなっていくのかもしれません。

【CT画像あり】胸腺とは?位置や働き、病気で痛みが出る場所を解説

 私たちが大人になりますと、免疫のために学習する段階は終わりますので、肉体面での胸腺に対する重要度は減ります。ですから、やがて胸腺は衰退して脂肪組織に変わります。そしてそうなったとしても免疫には影響がでないと考えられているようです。
 しかし、今回のようにこれまで自然界に存在しなかったような新しい型のウイルスが登場しますと、私たちの体内に抗体はありませんので、病気が発症する可能性が高まります。胸腺が活動的な状態であれば、ウイルスに対抗して攻撃を仕掛けたり、ウイルスを学習して体内に抗体を作らせることも可能になりますが、胸腺の力が失われた状態では、それは叶いません。
 このことは、65歳以上の高齢者に発症者や重傷者や死者が多いことの要因のひとつになっているはずです。
 ですから「加齢によって体力が衰えているからウイルスに負けてしまう可能性が高い」と単純に考えることは誤解を生じるのではないかと思います。

 たとえ高齢であったとしても、日々楽しく、それこそ胸がワクワクするような日々を送っていたり、呼吸法とか瞑想などで、胸にエネルギーが集まるような生活をしている人は、きっと免疫力が高まっていると思いますので、コロナウイルスにも十分に対抗できるのではないかと思いますがいかがでしょうか。

 免疫力を高める方法として、からだを温める、ストレスを溜めない、適度な運動、栄養価の高い食事、サプリメント等々、いろいろあろうかと思います。それはそれで良しとして、私の意見としては、胸にエネルギーが集まるような呼吸法や瞑想、そのようなことも取り入れていただければ尚良いのではないかと思います。
 加齢によってすっかり下に落ちているエネルギーを胸部まで引き上げる練習をおこない、胸部が再びエネルギーで満たされた状態になれば、T細胞が再び機能しはじめ、新しいウイルスや病原菌に対しても対抗できるようになるのではないかと予想します。

マスクは最低限に

 私の暮らしている片田舎、コロナの感染者に巡り会うことが非常に難しいと感じている地域でも外出の時は皆さんマスクをしています。それは日本人特有のエチケット精神によるものだと思うのですが、胸腺の活性化に対してはマイナスです。
 マスクを装着しますと呼吸がしづらくなりますが、それは酸素の吸収力が低下することを意味します。酸素は私たちの活動のすべてにおいて必要不可欠な物質です。呼吸が悪くなることは酸欠状態になりやすいということですが、集中力が乏しくなったり、頭がボーッとしたりする症状でそのことがわかります。
 私たちの肉体は、細胞内にあるミトコンドリアが水と炭水化物(糖質)を酸素を使って燃焼(酸化)することで活動のエネルギーを得ています。ですから酸素が足りなくなりますとエネルギーが不足してしまいます。
 私たちの意識や意志は胸腺の復活を望んだとしても、エネルギー不足でそれが叶わない、という状態に陥ってしまう可能性があります。ですから、マスクの使用は必要最低限にするように心がけることも大切だと思います。

まとめ

 以上、胸腺と免疫の関係を中心に私の考察を記してきましたが、要点を以下のようにまとめます。

  1. 免疫力とは病原菌やウイルスに対して抗体を出動させて無毒化を行う力であると要約できる。
  2. 免疫力として働く細胞にはT細胞とB細胞があります。T細胞はウイルスに対して抗原を仕掛けるとともにウイルスの情報を学習してにそれをB細胞に伝えます。B細胞はT細胞から届けられた情報を元に抗体を作る働きをします。
  3. 細胞は胸腺を本拠地にしていますので、私たちは生まれた時から胸腺がある程度発達しています。乳幼児の頃から病気にかかることによって、T細胞は外界の病原菌やウイルスを実践的に学習します。
  4. 胸腺の働きが良いことは、私たちが免疫力を獲得する上で非常に重要です。そして胸腺を力強い状態を保つためには胸にエネルギーが必要ですが、子供たちが胸をワクワクさせて過ごすことは胸のエネルギーを充実させる上で重要です。
  5. 胸腺は12~13歳頃をピークに思春期を過ぎた頃から徐々に衰退しはじめますが、それは性腺にエネルギーが集始めるのと関係があると考えられます。また、12~13歳頃で免疫力が一通り完成した状態になることとも関係があると考えられます。
  6. 高齢者になりますと、胸腺は本来の働きをすることがないので衰退して脂肪組織に変わってしまいますが、それはT細胞の働きを期待することができない状態であるとも考えられます。ですから、高齢者は今回のように新しいウイルスに対しては抗体を作ることができないので、症状が発症しやすく、さらに重症化する可能性が高まります。
  7. 免疫力を少しでも取り戻すためには胸のエネルギーを増大させることが重要ですが、そのためにできる具体的なことは、小学生だった頃のように胸がワクワクするような何かを行うことです。
    楽しいことや好きなことに没頭することは似ているようで違うかもしれません。頭ではなく胸が喜ぶことを何か探してみてください。
    花を観賞したり、感動的な風景に触れてみたり、そういったことは良いことだと思います。また、呼吸法や瞑想などで下部にあるエネルギーを胸まで引き上げるようにすることを日課にとり入れることも良いと思います。

 テレビや新聞などでは、コロナウイルスに対して恐怖心を増やすようなことばかりやっています。そんな情報に毎日接していますと、知らず知らずのうちに「コロナ=怖い」という思考回路になってしまいます。言葉悪く言えば、洗脳された状態になってしまいます。それは自分のエネルギーを低下させることに繋がりますので、程々にした方が宜しいかと思います。

このような動画を見ますと、私の胸は明るくなってエネルギーが増すように感じます。