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整体の目的

松本 からだから歪みや緊張、こわばりなどが取れてくると、呼吸が深く穏やかになってきます。背骨を形作っている一つ一つの骨(椎骨)は後頭部から仙骨・骨盤まで、その呼吸に合わせて波打つように動くよう変わってきます。
 背中が伸びやかになり、すっかりリラックスしたクライアントの状態を見ると整体師として私も安心し、悦びを感じます。与えられた時間でこの状態を達成することが目標と云ってもいいでしょう。
 からだは実に微妙で正直です。歪みや硬結、痛みが残っていると、このリラックスしきった状態にはなりません。
 姿勢が悪い、体の使い方が偏っているなどの他、今の社会ではストレスとなるものがたくさんあるため、皆さんのからだはつらくなっています。もみほぐしたり、微刺激療法や足のリフレクソロジーを施したりすることによって、そのつらくなってしまっているからだからストレスを取り除き、芯から温かく伸びやかで、リラックスした状態になっていただくのが私の願いであり、目標です。
痛み・しびれ・違和感は「こわばり」
 首・肩がこると重苦しくなりますが、よほどひどくないかぎり「たたく」「もむ」など、外から刺激を与えなければ痛みを伴うことはないでしょう。
 何もしなくても痛い、しびれる、違和感を感じるなどの症状を伴うときは、筋肉が緊張してこわばっていたり、筋膜が縮んでいたりするときです。それ以外では、神経痛と呼ばれるような神経そのものが異常な状態のときでしょう。
 腰が痛い、膝が痛い、足が痛い、頭が痛い‥‥、すべてに筋肉のこわばり、あるいは筋膜の縮みがあります。そして、このこわばりや縮みを解消しますと、多くの場合、症状が消失するか、あるいは大幅に緩和します。
 筋肉がこわばったり、反対にゆるんだまま収縮しなかったり、筋膜が縮んだり反対にたるんでしまった状態を私たちは「変調」と呼んでいますが、痛みやしびれ、違和感などの症状があるところには必ず筋肉や筋膜の変調が存在していて、その変調を解消すると多くの場合、症状が消失します。
 痛みを発しているところは、その硬結や緊張をもみほぐして取り除くことによって一時的に症状が緩和することはありますが、筋・筋膜に変調をもたらしている根本原因を解消しないかぎり時間の問題で症状は再発してしまいます。
 筋・筋膜微刺激療法は、皮膚や筋膜・筋肉にそっと触れるだけのものですが、根本原因である変調を解消する目的に最良の方法だと考えています。変調さえ解消できれば、それまでの症状はすっかり何もなかったかのように消えてしまう場合もあります。そんな整体療法が、ゆめとわの整体です。