症状と整体
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腰痛・お尻の痛み

 腰痛でまず最初に注目するところは骨盤と大腿骨です。腰痛の人は必ずと言っていいほど、この二つに問題があります。
 骨盤は全身運動の核です。骨盤がしっかりしていないと体は十分にその機能を発揮することができないと言っても過言ではないでしょう。腰の調子が悪いとすべてにおいて力が入らないと感じてしまいます。
 しかし核である骨盤はまた、手と足の筋肉の引っ張り合いのバランスによってその位置を保っているという側面があります。私たちの体の微妙なところです。全身運動の核である骨盤は、その運動器である手・足・頭のバランスによって位置と機能を保っているということです。整体では、このことがよくわかります。
 パソコンをよくする人はキーボードやマウスを頻繁に使うことによって手の甲にある指と指の間の骨間筋が疲れます。すると骨盤や股関節に関係の深い大腰筋、腸骨筋はじめ背筋、腹筋などが影響を受け骨盤が歪みます。
 足をくじいたり、捻挫した後の治癒がしっかりしていなかったりすると、かかとが不安定です。するとアキレス腱やふくらはぎの筋肉が影響を受け、それが太ももの筋肉に伝わり、お尻を経由して骨盤を歪めます。歩くことが減るとヒラメ筋など脚を支える筋肉が弱まり、同じく太もも、お尻を経由して骨盤が歪みます。
 大腰筋は背骨のお腹側から大腿骨につながっていて、大腿骨を正しい位置に置き、私たちがじっと立っていることに役だっている筋肉ですが、これが手の骨間筋の影響を受け弛んでしまうと大腿骨は下がってしまい、骨盤との隙間が広がるためお尻の筋肉や股関節の筋肉が緊張して痛みを誘発します。
 また、脊柱起立筋という背骨を支える筋肉は、機能面からみると後頭骨の出っ張り(外後頭隆起といいます)の直下から始まっていると考えていますが、ムチウチ症を経験した人はここの部分の筋膜が弛んでいるために、それが影響して背中から腰にかけていつも違和感を感じているということもあります。

 骨盤は体の中心に位置していますが、それを整えるには、手や足や頭の筋肉や筋膜を整えることが大切だと考えています。